独身の兄弟がなくなった時の相続人のことや手続きはどうすれば良いですか?
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独身の兄弟が死亡した場合、その死亡したご兄弟の方のご両親が死亡していれば、基本的に死亡した独身の方の兄弟姉妹(その兄弟姉妹が独身の方より先に死亡していれば、甥や姪)が相続人となります。手続きは、戸籍収集の困難さ、相続人の関係性から複雑となる傾向にあります。
それでは、独身の兄弟が死亡した場合の相続について相続の専門家が解説します。
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独身の兄弟が死亡した際の相続人や法定相続分
独身の兄弟(正確には、兄弟姉妹と表現した方が良いですが、便宜上、今回の記事では、単に、「兄弟」と表現します。)が死亡したときの相続人は、いくつかのパターンに分かれます。当事務所で兄弟が死亡した場合の相続人について、一番多い事例から少ない事例の順に解説します。
【パターン1】いわゆる兄弟相続(独身の方の兄弟が相続人となる事案)
独身の兄弟が死亡した場合で一番多いケースが、被相続人の兄弟(その兄弟が先に死亡していれば甥や姪)が相続人となる事案です。業界用語で、単に、‘‘兄弟相続’’といいます。
例えば、80歳の方(末っ子)の兄弟相続が発生すると、相続人がより高齢の兄(90歳、長男)、死亡した姉(長女)の子(甥、姪)、姉(83歳、二女)などという相続人構成となります。
法定相続分は、兄弟で均等なので、兄、姉(二女)、死亡した姉(長女)で3分の1ずつとなります。そして、姉(長女)は先に死亡しているので、姉の3分の1の半分である6分の1ずつが姉の子(甥と姪)の法定相続分となります。
ただし、遺産分割協議(相続人全員の合意)により法定相続分にかかわらず、相続人の一人が全部相続するということも可能です。
【パターン2】死亡した独身の方の親が相続する場合(尊属相続事案)
独身の兄弟が死亡した場合で、二番目に多いのが、死亡した兄弟の親が相続人となるケースです。
比較的お若いとき(例えば50代)にお亡くなりになると、80代の親が生存している場合がよくあります。
その時、相続人は、親(父あるいは母で生存している一方、もしくは、父母両方)となります。
法定相続分は、生存している親が一人であれば、独身の方の遺産の100%(全部)を相続します。親が2人生存していれば、法定相続分は、2分の1ずつとなります。
ただし、親が2人いても遺産分割協議(親二人の合意)により法定相続分にかかわらず、親の一人が全部相続するということも可能です。
【パターン3】死亡した独身の方の子が相続する場合
上記の1、2では、独身の方に子供がいないということを想定して解説してきましたが、死亡時点で独身であっても、過去に結婚していて離婚や死別した配偶者との間に子がいる場合、あるいは、その独身の方が何らかの事情で養子縁組の養親となっていた場合には、最期に独身で死亡を迎えても子や養子が相続人となります。
法定相続分は、子の数で均等割です。例えば、子が一人であれば100%(全部)を子一人が相続しますし、子が2人であれば、2分の1ずつです。
よくある問い合わせ事例としては、両親が離婚して、母方と暮らしており、父とは、数十年あっていない状態で父(最期は独身)が死亡したということで、父の兄弟や数十年離れて暮らしていた子からどのようにすればよいか相談があります。
この場合、あくまでも子が第一順位の相続人となりますので、兄の子に連絡を取っていただいて相続手続きをしてもらうか、相続放棄をしてもらうかとなります。
子が相続放棄をすれば、上の図の場合、弟が相続人となります。
独身の兄弟が死亡したときの相続手続きの流れ
パターン1からパターン3で手続きの流れが変わりますが、一番多い、パターン1のいわゆる‘‘兄弟相続事案’’について、説明したいと思います。
戸籍収集
パターン1で難しいのは、戸籍収集です。
図でいうと、戸籍の収集は、
- 兄の出生から死亡までの戸籍
- 父の出生から死亡までの戸籍
- 母の出生から死亡までの戸籍
- 妹の出生から死亡までの戸籍
- 弟の現在戸籍
- 妹の子(死亡した兄から見ると甥っ子)の現在戸籍
が必要となります。
現在(令和6年7月現在)の戸籍広域交付制度においては、例えば、弟がスムーズに取得できるのは弟自身の戸籍と、父母の戸籍のみとなりますので、兄の結婚後の戸籍は、本籍のある自治体に郵送請求をする必要があります。
戸籍や戸籍の附票の総数はおよそ20通から30通くらいとなることがあります。
遺産分割協議
パターン1で次に難しいのが遺産分割協議です。
弟といえども妹の子(甥っ子)と必ずしも良好な関係とは限らないため、遺産分割協議が難しくなることもあります。
進め方を間違うと解決しないこともありますので、一度早い段階で専門家に相談するのもよいでしょう。
参考記事
独身の兄弟が死亡したときの注意点
独身の兄弟が死亡したときの注意点は多数ありますが、一番大事なのは、そもそも相続人は誰になるのかというところになると思います。
例えば、行政書士や司法書士、弁護士の中でも相続に精通している方でなければ、相続人は誰かというのは意外と即答できないものです。
そのため、少なくとも相続人は誰になるかというのを早期に正確に理解するのが一番大事といえるでしょう。
まとめ
今回は、独身の兄弟が亡くなった場合について、網羅的に解説しましたが、兄弟が死亡したときというのは、様々な個別事情があります。そのため、少しでもわからない点がありましたら一度専門家の無料相談などを受けるとよいでしょう。
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