いわゆる兄弟姉妹相続の事案で、かつ連絡の取れない方がいたケース
(相談者:80代女性)
相続の解決事例
相談内容
相続人である兄弟同士がかなり高齢で、その中の一人が生存しているかどうかもわからないという状況でした。
居所も全くわからないので、その方を見つけることができるかということも相談されました。
問題点と解決方法
いわゆる兄弟姉妹相続の事案というのは、亡くなった方に子供がおらず、両親が先に亡くなっているケースで、亡くなった方の兄弟姉妹が相続人となる事案のことをいいます。
兄弟が高齢だと、兄弟の数がとても多いケースがよくあり、また、戦争などの影響で、兄弟でも関係が疎遠になっていることもあり、兄弟全員と今でも連絡がとれていることの方が稀だといえます。
今回のケースでは、相続人の確定が最初のハードルでした。疎遠となっている兄弟の一人の居所がわからないときには、以下のような手段で探します。
まず、相談者の戸籍を取得し、親の代まで遡ります。そうすると兄弟が一緒に載っている戸籍が出てきますので、今度はその戸籍から下の代までたどっていきます。2、3回下にたどりますと、居所がわからない方の現在の戸籍が出てきます。そこで、戸籍の附票というものを取得すると、住んでいる自治体に届け出た最後の住所が出てきます。
今回も、そのように戸籍を遡ったりして、疎遠になっている相続人までたどり着きました。しかし、その方は、すでに死亡していることがわかり、そのことを相談者にご連絡しました。
感想
相続人の確定まで3か月くらいかかりましたが、今回のようなケースでも根気よく戸籍を収集すれば必ず相続人を確定できます。
今回、相談者は自分の兄弟が亡くなっていたことを知って大変悲しまれましたが、その方の奥様と手紙などでやりとりをして、どのような生活をしていたか聞き、結果的には兄弟のことを知れたので良かったと言っていただけました。
ときには、そのような少々悲しいことを伝えることも、相続の業務中にはありますが、これからもお客様の立場に立って、お気持ちに配慮しながらご相談に応じたいと考えております。
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