遺言執行者が入院中であった事例
(相談者:札幌市厚別区80代女性)
相続の解決事例
事案

すでに公正証書遺言を作成済みであった方が死亡し、その奥様からご相談がありました。夫婦の間に子供がおらず、両親もすでに他界しているため、法定相続人が妻と、夫の兄弟姉妹(甥姪含む)という、いわゆる“兄弟姉妹相続”の事案でした。
ただし、前述の通り公正証書遺言(不備なし)を作成済みでしたので、財産をすべて奥様へ移行できる状態でした。
参考記事
問題点
ご依頼者である奥様(第1順位の遺言執行者)は、判断能力は問題ないのですが病院に入院中でしたので、遺言執行者自身で遺言の内容を執行する(相続手続きをする)ことができない状況でした。
そこで、第2順位の遺言執行者である、被相続人の弟様ができるところまで遺言を執行してくださっていました。
ただし、一部の金融機関や証券会社は、第1順位の遺言執行者がご存命のため、第2順位の遺言執行者では対応できないとのことでした。
また、配当などから、被相続人が数種類の端株を保有していることがわかり、どこの会社が管理しているのか不明な状態でした。
解決方法
まず、行政書士の方で病院に面会に行き、被相続人の奥様(第1順位の遺言執行者)から委任状をいただきました。
次に、金融機関や証券会社に残高確認を行いました。証券会社の株式の相続は、被相続人と同じ証券会社に、相続人の口座、または代理人の口座を作成する必要があるため、今回は奥様の体調を考慮して、行政書士田巻の名前で口座を開設し、売却用口座としました。
スムーズに相続手続き(株式の移管作業)が完了し、株式の手続は滞りなく完了しました。
最後に、数種類の端株については、小口の投資を得意とする株式会社が、窓口にて手続きを行っていることがわかりましたので、代理人による相続手続きの方法をとることを伝え、対応してもらいました。
時間は掛かりましたが、数種類の端株も相続手続きができ、その後売却し現金化して、被相続人の奥様の銀行口座へ全額移行することができました。
スマートフォンのアプリで売買が完結するような投資手法でしたので、行政書士の方でも事務所のスマートフォンで売却手続きを行いました。
相続手続き完了までにかかった期間

今回は、証券会社の相続手続きがあった上に、被相続人の兄弟姉妹(甥姪含む)が法定相続人となる、相続手続きにおいて一番時間のかかる内容でした。
さらに、大手証券会社ではない投資会社の端数株式の処理があったため、通常よりも2~3カ月多く時間がかかりました。
所要時間はトータルで9カ月でした。
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