相続手続きを進める際の郵便について
相続・遺言コラム優れた日本の郵便制度
たまき行政書士事務所で、戸籍の収集や遺産分割協議書の送付、領収書の送付など様々な場面で郵便を利用しますが、いままで郵便のトラブルは発生したことが一度もありません。
安心して重要物を郵送することができるので、日本の郵便制度は非常に優れているといえます。
ただ、現在(令和3年6月)においては、コロナ禍で、特に北海道から本州へ、四国、九州地方への普通郵便については、かなり遅れが出ることがあります。
コロナ禍で変わった郵便制度
速達郵便はもちろんのこと、普通郵便でも陸便と航空便を利用して、北海道から本州、四国、九州へと送られます。
そのため、コロナ禍になる前は、普通郵便においても、例えば、北海道から東京都の世田谷区など23区へ戸籍収集のため、普通郵便を出すと、返信が来るまでの間およそ1週間もあれば問題なく届いておりました。
しかし、コロナ禍で、飛行機の利用者が激減し、本数が減便となり、飛行機に積むことができる郵便物も少なくなってしまったので、最近では、本州、四国、九州の便も陸便で届くことがあります。
そうすると、戸籍の収集を郵送で東京都23区のある区に出したところ、普通郵便の往復が、3週間弱かかった事例もありましたので、最近では、当事務所では、特に急ぐものについては、レターパックライトやレターパックプラスで出すようにしています。
また、2021年10月からは、2020年の第203回国会で成立した改正郵便法により、普通郵便の配達が土、日、祝日は配達を休止することとなりました。
そのため、郵便を頻繁に利用する相続手続においても状況に応じて普通郵便と、速達扱いの郵便物を使い分けて送る必要があるといえます。
便利なレターパックライト及びレターパックプラス
たまき行政書士事務所では、相続手続きの一連の流れで、数ある郵便のやり取りで、お客様の実費の負担をなるべく抑えたいという観点から、普通郵便を利用して様々書類を送ります。
ただし、遺産分割協議書の送付や急ぎの北海道外の戸籍収集については、レターパックライト(通称:青レターパック)やレターパックプラス(通称:赤レターパック)という常に速達扱いとなる郵便制度を利用しています。
レターパックで送ると安定して土、日、祝日にも送り先に到着するので、予定が立てやすくなります。
速達で出したい郵便物を封筒も買わなくてよいですし、糊付けシールもあるので、手間も省けます。
まだ、使ったことのない方は、レターパックは、とても便利ですので、利用してみると良いでしょう。

レターパックライトとレターパックプラスの共通点と違い
共通点
レターパックライトとレターパックプラスの共通点は、速達扱いであることと、ポスト投かんでも、郵便局へ手渡しでもどちらでもよいということです。
いずれも、封を簡単にできるよう糊付けシールが貼ってあり、堅い厚紙素材でできているので、書類をクリアファイルに入れなくても、そのまま入れて折れ曲がったりすることなく、封筒を新たに買うこともなく便利です。
異なる点
レターパックライトは、速達扱いになりますが、書留タイプでなく、自宅のポストに投函されます。自宅に表札がないお宅には、チャイムを鳴らして宛先が正しいか確認してから手渡ししてくれます。
レターパックライトの料金は、370円(令和3年6月現在)です。
ただし、レターパックライトは、厚さが3センチまでという厚み制限がありますので、厚さが3センチを超えるものは、封がされていても送り主のところに返却されますので、注意が必要です。
レターパックプラスは、速達扱いになり、書留タイプなので、相手が確実に受け取ったという確認をしたいときには、レターパックプラスで出すと良いです。
特に、書留タイプを希望しなければ、レターパックライトの方が、金額がリーズナブルなのでよいでしょう。
レターパックプラスの料金は、520円(令和3年6月現在)です。
重さは、レターパックライトが3キログラムまで、レターパックプラスは4キログラムまでと制限がありますが、相続に関する書類を送る分には、3キログラムを超えることはまずありませんので、厚さのみ注意して送る必要があるでしょう。
ちなみに、レターパックプラスは、基準の線の中に納まって封がされていれば、厚さは関係なく受け取って郵送してくれます。
参考:普通郵便の料金について
普通郵便は、A4サイズの用紙を三つ折りに入れるタイプのサイズのものまでが、普通定形郵便で送ることができ、25グラムまでは、84円切手となります。
25グラムを超え、50グラムまでの普通定型郵便は、94円切手が必要です。
50グラムを超えてくると、一気に料金が上がり、140円切手が必要となります。
相続手続きに必要な戸籍を郵送請求で集める時、返信用封筒には、重さを予想して、84円切手、94円切手、140円切手を使い分けて貼り付ける必要があります。
ただし、役所からの郵便は、切手料金が足りなくても、後で、届いてから切手を貼り付けて郵便局に追納すればよいので、あまり神経質に考える必要はないでしょう。
目安としては、古い戸籍を複数枚請求する場合94円、古い戸籍を4通以上請求する場合などについては、140円の切手が適切といえます。
相続手続きの際に、青や赤のレターパックや切手を多用することとなると思いますので、ご参考にしていただければと思います。
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